MANGO NO KI NO SHITA DE
文化庁芸術祭大賞を受賞したNHKドラマ『透明なゆりかご』に続き、演出・柴田岳志、音楽・清水靖晃がコンビを組んだ話題作『マンゴーの樹の下で』のオリジナル・サウンドトラック。
1944年、太平洋戦争の中で凄惨を極めたフィリピン攻防戦。筆舌に尽くし難い体験をした日本人女性たちの証言や手記をもとに、戦後の時代をどのように生き抜いてきたのかを “昭和”と“平成” ふたつの視点から描いた物語。
寄せては返すさざ波のように揺らめくピアノに、ストリングスが柔らかく抱擁するテーマ曲は、彼女たちの心の傷を癒し、支えとなり前を向かせてくれる一曲。在りし日の面影、触れたもの、見聞きしたこと全てが今の自分に語りかけてくるような「止まった時間」。抜けるような青い空、異国の地で迎える新生活に胸膨らませる主人公・凛子を瑞々しく映し出す「常夏の島」。文豪、島崎藤村が望郷の想いを詠んだ詞でも有名な叙情歌「椰子の実」では、清水のテナーサックスやピアノが作品の世界観をより濃密に練り上げています。
戦中の悲惨さだけでなく、親友と結んだ強い絆、かけがえのない日常の尊さを、清水独自の温かく繊細な筆致で紡いだ全12曲を収録。
作曲・演奏:清水靖晃
M-4「椰子の実」(作曲: 大中寅二)を除く
清水靖晃:テナーサキソフォン、ピアノ、キーボード、プログラミング
レコーディング:清水靖晃(サブマリンスタジオ)
アディショナル・レコーディング/ミキシング(サウンド・シティ・アネックス T1 スタジオ):中澤智
アシスタントエンジニア:齋藤彩海(サウンド・シティ)
マニピュレーター:斎藤茂彦
録音:2019 年 5 月〜6 月
マスタリング:田中三一(スタジオアトリオ)
Music written and performed by Yasuaki Shimizu
except M-4 “Yashi no Mi” (written by Toraji Onaka)
Yasuaki Shimizu: tenor saxophone, piano, keyboard, programming
Recorded by Yasuaki Shimizu at Submarine studio
Additional recording and mixing at Sound City Annex T1 Studio by Satoshi Nakazawa
Assistant engineer: Ayami Saito (Sound City)
Manipulator: Shigehiko Saito
Recorded May–June 2019
Mastering by Mitsukazu Tanaka at Studio Atlio