美貌の音、すり抜けたと思ったら跳ねて砕け散る。遥か彼方に消え去り再び巨大な膜となって登場。緩いうねり、空間に溶ける。アゼルバイジャン!アゼルバイジャン!なんと鋭利な響き。犇めき合う野卑な可能性。しがみつかないで下さい。湧き上ってくる、何かがやってくるんですよ。向こう側じゃない、同じ空間。標をつける事なんて問題じゃない。トントン、トントン、俯いてる時じゃなくて、今度は貴方の番です。トントン、トントン、気がついた時はもう昨日。隙をついて然りげなくスルッと空気を躱す。気がついたらもう明日。憶えば恐竜達と同じ方向に進んでいたんだ。吸い込まれるように。ねえ、あの柔らかい質感にもう一度触れる事は出来ないの?あ~~息を吹きかけたら逆回転なんて。美貌の音、山駆け巡る。はははっ、苔が笑う。アゼルバイジャン!アゼルバイジャン!早く飲み込まないと硬くなるよ。もっとも時間は流れていないけど。もっとも時間は流れていないけど。